精密部品製造には精度が求められます。部品一つひとつの細部まで精密に、また均質に成形できる技術を獲得するには、一定の経験と実績が欠かせません。これまでにどのような実績・成果を生み出しているか確認するのがポイントです。

多くの場合、精密部品は製造業の企業秘密の部分にあたります。相談や依頼、契約にあたり、自社の秘密が漏洩するリスクの少ない企業を選びましょう。秘密保持意識が高いことは、業者の技術力以前にビジネスの基本です。

精密部品の製造においては、使用する箇所や目的、注意点などをしっかり把握していないと、その後の製品トラブルの原因となりかねません。図面やCADデータの受渡しのみで一つ返事で請け負う業者ではなく、材料や部品の特性に専門知識を持ち、相談に対して的確な回答やプラスアルファの提案を返してくれるような業者を選ぶのが得策です。

部品製造においては、金型設計・製作・成形に特化した業者へそれぞれ依頼するのが一般的だと思います。品質管理や材料選択に自信がある企業であれば、分割発注でコストダウンを図ることも可能です。しかし、製造工程の一部で不具合が起きると、やり直しや部品のロスが発生、調整も煩雑になり時間もかかってしまいます。最終的なゴールを理解し、設計から製作、成形まで一貫して対応できる業者を選べるといいですね。